ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、ご存知の通り皆さんの身体、皮膚の構造成分として存在しています。生体に元々存在するヒアルロン酸は、半減期（※1）が数日ととても短い期間で吸収と生成が繰り返されています。
※1…半減期とは簡単に言うとヒアルロン酸が無くなっていくスピードです。
ヒアルロン酸注射／注入とは
ヒアルロン酸注射または注入は、顔にできたシワを埋めたり、溝や凹みを盛り上げたり、目もと（涙袋）や胸のボリュームを増加したりといった美容目的で行われる医療です。
注射・注入する物質は皮膚充填剤や注入剤（フィラー）と呼ばれ、ヒアルロン酸以外にも皆さん良く知るところで言えばコラーゲンなどがあります。
皮膚に刻まれた深いシワや溝にヒアルロン酸をその直下に注入することで、皮膚が盛り上がり目立たなくすることができます。
ヒアルロン酸注射／注入の歴史
ヒアルロン酸注入剤は、1996年にヨーロッパでCEマーク（※2）を獲得して以降、2000年代から美容医療で盛んに行われています。日本では、ジュビダーム®ビスタウルトラ、ジュビダーム®ビスタウルトラプラスが2014年に日本国内製造販売承認を厚生労働省から受けました。
※2…CEマークとはEU加盟国で製品の安全基準条件を満たすことを証明するもの
ヒアルロン酸注射／注入の特徴
注入剤として主流となり広く用いられているヒアルロン酸ですが、そもそも体内で生成・吸収される成分であることから皮膚へのなじみも良く、注入剤として安全ということもありますが、主流となった理由は「アレルギー反応を起こしにくい（※3）」、「皮内テストが不要」、「過剰に注入し過ぎてもヒアルロン酸を分解し元に戻すことができる」という点が上げられます。
また、持続期間はヒアルロン酸注入剤によって異なりますが、通常1ヶ月～数年の範囲になります。
※3…稀にアレルギー反応を起こすことがあります。
ヒアルロン酸注射／注入の種類
吸収（分解）の早い・遅い、柔らかい・硬いなど様々な特徴を持ったヒアルロン酸注入剤があります。それぞれの特徴を活かした使い分けが必要ですが、詳しくはヒアルロン酸注射の選び方をご覧ください。
